2021.07.06

「みんなでつくるみんなでまもる避難所」ご案内

リーフレット作成の背景

「日本の避難所は、ソマリアの難民キャンプ以下 100年前の関東大震災から改善されていない。先進国であるにも関わらず、世界では当たり前になっているスフィア・プロジェクトの基準を満たしていない。

災害時は皆大変だから我慢するのは当たり前というのが日本人の美徳だが、我慢してきたのは災害時要支援者と言われる、いわゆる社会的立場が弱い人(女性や子供、高齢者、障がいを持つ人や言葉が理解しにくい、日本語を母国語としない方など)で、そのような方が過度なストレスを受ける

授乳、トイレ、DV・障がいがある住民への配慮に乏しい空間配置など、避難所における災害要支援者をめぐる問題は災害が起きるたびに指摘されている。

熊本地震では地震が直接の原因で亡くなった方は50人だが、避難生活が原因と考えられる災害関連死は211人(H304月)になっている。災害を生き延びたあとの避難所で、人が死なないためにはどうすればいいのかを考える必要がある。」

このように北陸学院大学 人間総合学部(社会学科) 田中純一教授に講義を受け、私たちのリーフレット作りは始まりました。

参加者は地域の防災担当者、防災士、民生委員、災害登録派遣ナース、助産師、障がい関連団体職員(視覚、聴覚)など多岐に渡りました。

本気で話し合うからこそ参加者の意見がまとまらないことも多かったですが、

  1. 女性、母親としての視点をベースにする
  2. それぞれの職業で直面した課題や危機感を盛り込む
  3. 全国さまざまな団体から出されている資料を参考にする

を基本にし「今、自分たちができるだけのことをやろう」と真剣に取り組み、その結果、それぞれが漠然と持っていた避難所への想いを形にすることができました。

リーフレットの課題と今後の対応

もちろん、このリーフレットには多くの課題が残っています。

災害が少ない、北陸という地域で作られたものであること、被災地で実際に活動した参加者が少なかったこと、そして、発災時からタイムラインが変化する中で、最初から欲しいもの、少し時間がたってから作りたい場所が、パッと見てわかりにくい、ということ。

それでも、1つの形に出来たこと、災害に対して同じ想いをもつ仲間と出会えたことの意味は大きいと思います。

今後は地球温暖化などにより、これまでの災害経験が通用しない時代になるとのお話もあり、

  1. 激甚化と被災エリアの広域化
  2. 避難の長期化を見据えた「看護・介護・生きること・学ぶ・遊ぶ」をデザインする必要性
  3. 感染症対策によりボランティアが参加できない(さらに避難生活が長期化する)

これらのことを念頭に置き、個々の力ではなく、それぞれの得意分野を活かしあう避難所運営や災害対応をしていく必要があります。

このリーフレットが必要な方は、ぜひご活用ください。

令和2年度地域版女性人材育成プログラム受講者作成リーフレット

参考URL

 

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